分数の各部の名称
大人になると分数計算をすることがほとんどなくなります。
算数のやり直しとして勉強を始めても、「仮分数を帯分数に直しなさい」という日本語の意味が分からない方もたくさんいます。
このページでは、最低限覚えておく分数の読み方や名称を覚えてしまいましょう。
途中に計算式が出てきますが、ここで理解する必要はありません。分数の計算の説明ページで計算方法は細かく説明していますので、ここでは名前だけ覚えてください。
分数の名称分数は分母と分子にわかれます。
$\displaystyle\frac{分子(ぶんし)}{分母(ぶんぼ)}$
分子と分母の間にある線の名称は、括線(かっせん)と呼びます。
例)$\displaystyle\frac{1}{3}$の場合、分母は$3$、分子は$1$です。
分数の種類分数には3種類の呼び名があります。
- $\displaystyle\frac{1}{3}$真分数(しんぶんすう)…分子が分母より少さい分数
- $\displaystyle\frac{4}{3}$仮分数(かぶんすう)…分子が分母より大きい分数
- $\displaystyle2\frac{1}{3}$帯分数(たいぶんすう)…整数と真分数の和から成る分数
- ※$\displaystyle2\frac{1}{3}=2+\frac{1}{3}$
帯分数を仮分数になおすには、整数を分母でかけて、分子に足します。
帯分数 $\displaystyle2\frac{1}{3}$ を仮分数になおしなさい
$\displaystyle{ =\frac{2\times{3}+1}{3} }$
$\displaystyle\frac{7}{3}$
整数を分数に直して計算しても同じ答えになります。
※整数$1$を分数にすると$\displaystyle\frac{3}{3}$ですから、整数$2$を分数になおすと$\displaystyle\frac{6}{3}$です。
$\displaystyle{ =2+\frac{1}{3}\\[20pt] =\frac{6}{3}+\frac{1}{3}\\[20pt] =\frac{6+1}{3}\\[20pt] =\frac{7}{3}\\[20pt] }$
分数でよく使われるキーワードの名称通分(つうぶん)…分母が異なる分数の足し算や引き算の時に、ある数を掛け合わせて分母を同じにすることです。
例) $\displaystyle{ \frac{2}{3}+\frac{1}{4}\\[20pt] =\frac{2\scriptsize{\times4}}{3\scriptsize{\times4}}+\frac{1\scriptsize{\times3}}{4\scriptsize{\times3}} 通分\\[20pt] \displaystyle=\frac{8}{12}+\frac{3}{12}\\[20pt] \displaystyle=\frac{8+3}{12}\\[20pt] \displaystyle=\frac{11}{12}\\[20pt] }$
約分(やくぶん)…分母と分子を共通の数字(公約数)で割って、分母をなるべく小さくすることです。
例) $\displaystyle{ \frac{6}{8}\\[20pt] =\frac{6\scriptsize{\div2}}{8\scriptsize{\div2}}\\[20pt] =\frac{3}{4} }$