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小学校6年間の算数を完璧に理解するための無料学習サイトです
就活SPI数学の基礎固めや、新入社員の基本計算力確認に便利!

数学を基礎からやり直したい!

数学が苦手な社会人はたくさんいます。「もう一度、数学を…いや、算数から基礎をやり直したい!」と思っている大人の方も多いです。

数学が苦手な方の多くは、小学生の算数の基本を忘れてしまっています。

小学校算数の問題$9-3\div\frac{1}{3}+1=?$を解いた2014年新入社員の、約6割が間違えたそうです。
ちょっと計算してみてください。

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解き方

答えは$1$です。

まず四則計算のルールを覚えているかが大切です。

「足し算や引き算」と「かけ算や割り算」が混ざった式では、何を最初に計算するのか?を思い出し、下のように先に計算する部分に括弧をつけて分かりやすくしてから計算します。

$9-3\div\frac{1}{3}+1\\ =9-\left(3\div\frac{1}{3}\right)+1\\ $

上の式ができたら$\left(3\div\frac{1}{3}\right)$を先に計算しますので、分数の割り算を思い出します。

分数の割り算の基本は、割る数を逆数にしてかけ算をします。

つまり$\left(3\div\frac{1}{3}\right)=\left(3\times3\right)$ですので分数で計算しなくても良いのですが、整数と分数が混ざった計算を忘れてしまっている方のために、両方分数になおす復習をしながら考えてみましょう。

$3=\frac{3}{1}$ですから、

$\left(3\div\frac{1}{3}\right)=\left(\frac{3}{1}\div\frac{1}{3}\right)$ですね。

分数の割り算の基本は「割る数を逆数にしてかけ算」でしたから、割る数をひっくり返して逆数にしてかけ算します。

$\frac{1}{3}$の逆数は$\frac{3}{1}$ですから、

$\left(\frac{3}{1}\div\frac{1}{3}\right)=\left(\frac{3}{1}\times\frac{3}{1}\right)$ですね。

これで、なぜ$\left(3\div\frac{1}{3}\right)=\left(3\times3\right)$なのかわかります。スパッと思い出せないとすぐに答えがでませんね。

ハイ、ここまでの小学校算数を覚えていれば大丈夫!あとは足し算と引き算を順番にやるだけですね。

ではもう一度じっくりと、最初から丁寧に式を書いてみます。

$9-3\div\frac{1}{3}+1=$?

$=9-\left(3\div\frac{1}{3}\right)+1$先に計算する分部に括弧をつける

$=9-\left(\frac{3}{1}\div\frac{1}{3}\right)+1$両方分数に直してから分数の割り算をする

$=9-\left(\frac{3}{1}\times\frac{3}{1}\right)+1$分数の割り算は割る数を逆数になおしてかけ算する

$=9-\left(\frac{3\times3}{1\times1}\right)+1$分数の掛け算のやりかた

$=9-\left(\frac{9}{1}\right)+1$括弧の中をかけ算するとこなります

$=9-\left(9\right)+1$約分できるので分数を整数になおします

$=9-9+1$括弧はもう要りませんね

$=0+1$足し算引き算は左から順に計算します

$=1$

$9-3\div\frac{1}{3}+1=1$

上の計算はやらなくても良い事まで丁寧に式に現しました。試験勉強をされる方でこの問題が解けるかたはサクッと解いて問題の数をこなしてください。

しかし、この問題が解けなかった新入社員の6割の方は、「整数↔分数」などの基礎や四則計算を忘れてしまったことが大きな原因だと思いますので、四則計算や分数と整数の計算をしっかりと丁寧に復習しましょうね。

勉強のコツや計算ミスをなくすためには、慣れるまでは丁寧に丁寧に式を書くことです。がんばりましょう!


大人は特に、分数の四則計算(足し算・引き算・掛け算・割り算)を忘れてしまっています。この状態で「数学」を中学からやり直しても、またすぐ壁にぶつかってしまうでしょう。

数基礎.com(すうきそドット・コム)は、数学をやり直したい大人の方が、基礎の基礎を固めることができるホームページです。小学校6年間の義務教育で習う算数を完璧に理解するための学習サイトです。

SPIの数学の勉強にも役立ちますし、就活や新入社員の基礎力確認にも無料でご利用頂けます。ぜひご活用くださいね。

小学生の算数をちょっと計算してみよう!
  1. $0.45\times{\frac{10}{3}}=?$
  2. $\left(8,\;18,\;36\right)$の最小公倍数は?
  3. $\left(-2\right)^2=?$
  4. $-2^2=?$


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 (1)1$\frac{1}{2}$ (2)$72$ (3)$4$ (4)$-4$

全問正解できましたか?

数学は、「基本を飛ばして先に進む」という勉強方法ができない学問です。レベル毎の基礎を固めて問題を解きまくり、そのレベルを体得した後に初めて次のレベルに挑戦できる学問なのです。

小学生レベルの算数をやり直す必要はない!なんて思わずに、基礎確認・頭の体操のためにもぜひ一度見直してみてくださいね。

これさえやれば80点取れる!勉強法

文部科学省の学習指導要領には、「義務教育ではこれを必ず覚えさせなさい!」という項目が指示されています。そして義務教育ではこれらのポイントをテストに8割使わなければいけません。

逆に言えば、学習指導要領のポイントさえ理解すれば、小学校の算数・中学校の数学の8割が解けてしまうのです。子供さんを持つお母さま方で、これを知らない方は実に多いです。学習指導要領を効率的に勉強させましょう。

数基礎.comは、文部科学省の学習指導要領の算数・数学を網羅していますので、ぜひご活用下さい。

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