四則計算のルール・名称
足し算・引き算・かけ算・割り算の4種類の計算をまとめて「四則計算(しそくけいさん)」と呼びます。
足し算・引き算・かけ算・割り算を漢字一文字で表し、「加減乗除(かげんじょうじょ)」と呼びます。また、その答えを「和差積商(わさせきしょう)」と呼びます。
足し算だけの問題、割り算だけの問題はそのまま計算すれば良いですが、足し算とかけ算が混ざった問題などは、計算の順番にルールがあります。
このページで、四則計算のルールを覚えましょう。
四則計算の名称算数・数学では、「次の問題の商を求めなさい」のような出題がされます。まずは四則計算の名称を覚えておきましょう。
- $+$加法(かほう)・加算(かさん)=たし算。和(わ)=たし算の答え。
- $-$減法(げんぽう)・減算(げんざん)=引き算。差(さ)=引き算の答え。
- $\times$乗法(じょうほう)・乗算(じょうざん)=かけ算。積(せき)=かけ算の答え。
- $\div$除法(じょほう)・除算(じょさん)=割り算。商(しょう)=割り算の答え。
四則計算の基本足し算・引き算だけ…そのまま左から順番に計算します。$+$と$-$が混ざった式でも同じです。
例1) $ 5+8+9\\ =13+9\\ =22\\ $
例2) $ 3+5-2\\ =8-2\\ =6\\ $
かけ算・割り算だけ…そのまま左から順番に計算します。$\times$と$\div$が混ざった式でも同じです。
例3) $ 12\div2\div3\\ =6\div3\\ =2\\ $
例4) $ 3\times4\div2\\ =12\div2\\ =6\\ $
足し算・引き算・かけ算・割り算が混ざった式…左から順に、かけ算と割り算を先に計算してから足し算・引き算をします。
例3)※先に計算する分部をカッコでくくるとわかりやすい
$3\times2+4\div2-1\\ =\left(3\times2\right)+\left(4\div2\right)-1\\ =6+\left(4\div2\right)-1\\ =6+2-1\\ =8-1\\ =7\\ $括弧がある式…括弧の中を先に計算してから、左から順に計算します。
例4)※かけ算割り算足し算引き算が混ざっている式でも括弧の中の計算が先
$ =3\times\left(2+5\right)-5\div\left(3-2\right)\\ =3\times7-5\div\left(3-2\right)\\ =3\times7-5\div1\\ =\left(3\times7\right)-\left(5\div1\right)\\ =21-\left(5\div1\right)\\ =21-5\\ =16\\ $
上に書いた足し算・引き算・かけ算・割り算の順番はとても大切な四則計算のルールです。しっかり覚えましょう。
例4のようにカッコが混じった式は、慣れるまではていねいに式を書いて、一か所一か所確実に計算していきましょう。暗算はうっかりミスの原因にもなりますから、慣れるまで順番通りの基礎で四則計算をするようにしてください。
四則計算のルールと分数がわかれば、数基礎.comトップページの$9-3\div\frac{1}{3}+1=?$という問題も簡単に解けてしまうはずです。(答えはトップページを見て下さいね)